匠の技②
当社も、真剣に匠の技の継承に取り掛かっています。近年、ベテラン技術者のワッシャー加工作業工程をデータ化し、システム化に勤めています。経験によって蓄積された知識、技術、ノウハウをまずデータ化して、その教科書そのものを作成しています。また、同時にワッシャー加工の担当者、後継者の募集も行っています。
ションヘル織機と同じようにワッシャー加工機も、この機械にしか表現できない繊維加工があります。それは、機械と人の技が醸し出すハーモニーのようなもので、全自動ではできない、手間は掛かるけれど強みでもあるのです。ワッシャー加工の特殊な加工方法は、海外ではイタリアとか有名な地域はありますが、日本のような風合い、表面変化を求める仕上げは海外にはなく、日本だけの技術。この特殊な技術による昔ながらの風合いだけではなく、今の若い技術者たちの趣向と感性とコラボさせ、それによる新しい感覚の風合いを、積極的に国内外のデザイナー、アパレル関係者に届けていきたいと考えています。
ションヘル織機の業者が、これからの目標や夢を話されていました。「世界一流の品質の生地を作って、メイドインジャパンとして日本のデザイナーと一緒に世界へ進出すること。まだ世に出ていない新しいブランドがいいですね。そういうものづくりを、あと100年は続けていきたいです」と。
当社も全く同じ意気込みです。昔ながらの特殊繊維加工技術ワッシャー加工とそれを受け継ぐ人たちから生まれる、未来と可能性を探る努力をし続けるつもりです。
もし、このワッシャー加工に少しでも興味を持たれた方、どうか一度当社にコンタクトをして下さい。
ニッチな世界ではありますが、きっと貴重な技術、それが将来への強みになっていく技術として、一緒に展開していきたいと考えています。